読書の秋 自分の深い部分を知る時間
この秋何冊か読んでいる本があるけれど、その中でも自分の感性ととてもピッタリ合った、共感できた2冊について。
この気持ちを綴っておきたいと思います。
『青空 そよ風 深呼吸 気持ちのいい人生の歩き方』
自分の思考が時々人に通じない事があって、そんな時は
「人はそれぞれ違うよね」「そう感じない人もいるよね」と思いを留めてしまいます。
この本は、夏頃本屋さんで手にしてちらっと読んだものの、その日は買わずにいました。
でも先日、ある方が友人にプレゼンしたい本として紹介しているのを見て、あっ、「これは私もやっぱり読みたい!」「この本を紹介した方とも感性が似ているかも!」なんて思いながら翌日には書店で購入し一気に読み終えてしまいました。
書くことは〜過去と今、現在と未来を繋げていく作業。今ここにいる自分と繋がっているたくさんの命があること顔も名前も知らない人たちが繋いできたバトンがあった。
自分の声、体の声に耳を澄ますこと、自分の好き、美味しいを最優先にする事。
こういう事を、私自身も実感し、特にここ数年は体感している事でした。
自分で自分を大事に今を大切に過ごす事は、家族や他者、社会も大切にできると思うのです。
過去の自分の行動について、誰でも一度は「これで良かったのかな」などと悔やんだり反省したり、振り返る事があるだろうけど、今を大切に過ごす事でこれで良かった。と思えるようになるのかも知れません。
自分の仕事が誰かのためになっている。これほどの喜びがありません。お金は大事です。でも一番じゃない。自分はどんなことを仕事にしていこうかと考える時。人の役に立つとか、誰かのためにというのが、最優先じゃない方がいいのではと思っています。そういう意図が感じられる人やものは、なんとなくわかってしまうし、
こことても重要だと思うのです。
仕事の事に関してだけでなく、子育てにおいての人づきあいや学校関係、人間関係においても、誰かの役にたとうという気持ちが強いと、どこかにひずみがでてしまうんですよね。
今日はこの本を紹介していた方とご縁があり2時間ほどおしゃべりをして、気持ちをシェアする事ができました。初めてなのに初めてではない感覚でとても心地よかったです。ご縁に感謝です!
そして次は、これもまた繋がりをもたらした1冊!
『夜が暗いとはかぎらない』
こちらの本は読みたいリストに入れてた本。
そして、先日泊まった『BOOKHOTEL神保町』の枕元にもあった本。
泊まった数日前に高校生の娘が「普通〇〇だよってなに?!」とつぶやいてた出来事。
色んな事がシンクロしてると思った1冊。
子育て中の、特に子どもたちが定型発達とは少し違った発達だとか、普通級じゃなく支援級にいたり、そうでなくても子育てに悩んでるママとか、
身近な人がなくなって喪失感を抱いている人とか、何年経ってもに死んでしまった人との気持ちの整理がつかない人とか、「普通って何?」と感じる人が読んだら、何を感じるだろう。感じたままに感じたことを語りあってみたいなと思いました。
いくつかの物語と似たような経験がある私は、あの日あの時かけられたその人にとってはなんて事ないと感じてるのか?という言葉、私にとっては心無いと感じた言葉
それによってできた傷が癒される感覚でした。
亡くなった父や祖母、亡くなった近しい人との記憶は自分の一部になって今を過ごしていることが何より。自分が今を元気に過ごして生きてる自分を大事にする事。「いいんだよ、それで。」そう背中をさすってもらえた気がします。
そして「お母さんも読んで考えて!」と言われた高校生の娘の日本語の授業内容も同じ様な事がを言ってない?と娘とシェアするほど。
娘の資料は
「コインは丸いもの」
という佐藤信夫さんのレトリックに関する内容で、
普通は「コインは丸いもの」と思う人が多いけれど、
「コインは長方形だ」でもある。
という事を自分でも作ってみるのが課題なんだとか。
ものの見方は多種多様でいいじゃない。普通はこう。こうするのが当たり前。そういう事に葛藤を抱えているとホッとできる本かも知れません。
まだまだ読みたい本がたくさんの、読書の秋です。